人の力こそが会社の力
ビジネスで成功した人に共通する特長は、コミュニケーション能力が高いことです。人間は感情の動物であり、自分の行動は理論よりも感情で決定します。自分の感情をコントロールし、相手の心を読んでニーズを探り、顧客や部下が持っている問題を解決してあげるべく提案・アドバイスできる者が、ビジネスにおいても(プライベートな生活においても)成功をおさめています。すなわち、周りの人間を幸福にした、その数が多ければ多いほど、結果として自分が一番幸福になっており、会社でいえば、満足を感じた顧客の数が多い会社ほど、結果として利益をあげています。
名選手、名監督とは限らず
マネジメントの難しさを端的に示す言葉です。日本企業は、個人プレイでの成績が高い人をマネージャーとしてきました。ちなみにアメリカでは、個人プレイとマネジメントは別物として、ビジネススクールで学んだ者が(それなりの現場体験を積んだ後に)、マネージャーとして個人成績の高い社員のボスとなっていきます。 日本のマネージャーの問題は、対顧客コミュニケーション能力が高いのに対して、それをマネジメントに活かしきれていないことです。 「知っていることと出来ることは違う」 研修で理論を知っても、何回も実践してみないと身につきません。それは、野球においてバッティング理論を知っても、何回も練習をしなければ身につかないのと同じです。営業もまたしかり。そして 「出来ることと、教えることは違う」 自分は出来ても、部下に教えることは違います。自分は取扱商品の良さを知っていても、顧客に説明して納得させることも違います。部下や顧客の問題(ニーズ)を見抜き、問題解決に助力する者こそ、マネージャーや営業マンとして大成していきます。 企業研修を成功させるポイントとは、まず知識を与え、自分の足りないことに気づかせ、研修修了後も自ら何回も実践して、完全に自分のものにするまでの道筋を示すことです。
*ビデオ講師担当講座: 「営業力研修講座」「営業ロールプレイング講座」「面接講座」「販売士2級」「公務員講座(経済原論)」他(日建学院) 「交渉力講座」「映像で学ぶ(日本企業で働くための)ビジネススタイル」(日本映像教育社)
*主な学術論文: 「資産市場における価格変動リスクの増大」(日本消費経済学会年報2009年巻頭論文)。
*主な著書(単著): 『株式投資の定石』(東洋経済新報社)、『70%とれる証券アナリスト合格テキスト証券分析第2次の攻略法』(中央経済社)。
*共著: 「よくわかる! ファイナンス入門」「よくわかる! ミクロ経済学入門」(慶應義塾大学出版会)
*監修: 「人民元―国際化への挑戦」(科学出版社東京:中国最大の国営出版社の日本支社)
|